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未熟児(早産児)がかかりやすい病気のひとつに未熟児貧血があります。
我が家の29週で生まれた双子も、
退院後も薬をしばらく飲み続けたのが大変だった記憶があります。

 

未熟児貧血とはどのような病気でしょうか。
また、投薬治療の場合はいつまで薬を続ければよいのでしょうか。

未熟児貧血とは


関連記事:未熟児網膜症の経過観察はいつまで?在胎29週、予後の良かった例

赤ちゃんは生後数週間は赤血球を作れません。
一方、体重の増加に伴って血液の量は増えるため、
血液が希釈されて新生児貧血が起こります。

 

これは、多くの新生児に見られる貧血であり、
ほとんどが自然に治ります。

 

ところが、早産で生まれた赤ちゃんは
成長速度がきわめて急速で、
減少している赤血球質量よりもはるかに速く
血液量が拡大するため、
貧血状態になることがあります。

 

未熟児貧血の症状



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多呼吸、頻脈、無呼吸、体重が増加しない等、
早産児でよく起きる問題の一部は貧血が原因であることが多くなっているそうです。

未熟児貧血の治療


関連記事:未熟児の体重の増え方は?29週で出産した極低出生体重児の例

・輸血
もっとも効果的なのは赤血球の輸血です。
重症の心呼吸器疾患を持つ赤ちゃんには通常より多くの輸血を行います。

ただし、近年、安定した状態の早産児では、
輸血関連ウイルス感染の危険を抑えるためにも
輸血はあまり行わない方向にあります。

 

・エリスロポエチン注射
赤血球を産生する働きを促進するホルモンである、エリスロポエチンを注射することもあります。

効果が表れるまでには数日かかります。

 

・鉄剤投与
未熟児貧血の直接の原因自体は鉄欠乏ではありませんが、
早産児では鉄を補充しないと10-14習慣で鉄貯蔵が枯渇してしまい
「鉄欠乏性貧血」を起こすことがあります。

 

NICUやGCUでも鉄剤は投与されていますが、
退院後も薬を処方されて飲み続けることが多いようです。



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未熟児貧血の薬はいつまで?我が家の場合



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我が家の双子は29週で1200gと1400gで生まれました。
NICUとGCU合わせて約60日入院し、
退院時には大量のフェロミア顆粒をどさっとお土産に渡されました。。。

 

入院中は1日8回に分けて投与されていたのですが、
双子ですし、さすがに回数が多すぎるということで、
1日2回飲めばいいようにしていただきました。

 

フェロミアは溶かすと緑になる粉薬で、
あまり水に溶けやすいとも言えず、
病院でもらった小さいカップに水で溶いて
直接飲ませていたのですが、
口に入れた瞬間ピュッと吐き出したり、
半分以上こぼれてしまうことも多々ありました。

 

(病院で練習した際は
哺乳瓶の乳首に薬を入れて
チューチュー吸わせるような指導を受けましたが、
なんだかそれも面倒で。。。汗)

 

退院2か月後(生後4か月、修正1か月半)の
フォローアップの発達外来で血液検査をし、
そのときは、まだ続けましょうということになり、
その後生後5か月半(修正3か月)の血液検査で
もう飲まなくてOKとなりました。

 

もはや習慣化してはいましたが、
やはり薬を飲まさなくてよくなると
負担がぐっと減ったように感じました。

 

先生のお話だと、
早産の未熟児はほぼもれなく数か月この飲み薬を続けるそうです。

 

血液検査を2度しなければいけなかったのが辛いところでした。
採血時は部屋から出るように言われ、
大人3人がかりくらいで押さえつけて採血しているようでした。

 

未熟児網膜症の検査もそうでしたが、
親としては見るに堪えない光景なのでしょう。

 

乳児の親とはいえ、
子のすべてを知ることはできないし、
その必要はないのだと、感じる瞬間でした。


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