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間があいてしまいました。

産後1か月くらいに書いた

出産の日の記録その3です。

 

出産の日のこと③

 

どこかの部屋につき、

車いすから降りてベッドへ。
指輪とか時計とか金属の物を外して、とか、
服を全部脱いで、とか、いろいろ指示される。
電話していいですかと聞いて、

夫にかけるがつながらない。
母親に電話して、

今日手術になることと、

まめすけのことをよろしくと涙声で伝える。
あとで着信履歴見たらこの電話が8:31。

 

ベッドに横になり、

ベッドごと手術室へ搬送される。

大勢のスタッフの人が

ばたばたと慌ただしく動いているのがわかる。
麻酔の同意書が必要だけど、

形式的なものだから後でいただきますね!とか言われながら

手術室へ入り、手術台に乗る。

一度にいろんなことをしますよ、とか言われ、

右手に点滴をされつつ、

横を向いて丸まるように言われ、

背中に麻酔を打つ。

たぶん、痛いっって言ったような気がするけど、

飛び上がるほどではない。

あぁ、手術って全裸にされてやるものなのかぁとか思う。

 

背中に注射した後は仰向けになり、

両手は大の字状態。

超無防備。

このまま殺されてもなんの抵抗もできないなぁ、とか思う。

アルコール綿的なものを顔と首あたりにつけて、

どっちが冷たいですか?とか聞かれ

麻酔の効き状態を調べている。

 

執刀医の先生は2人で、

ドラマとは違って

「今から~を始めます」とかいうでもなく、

私にも「今から切りますね」とかいうでもなく、

お腹にも何も感じず、

「メスとか聞こえたけど、もう切ってるの!?」くらいの状態。

 

手術が始まったのかも、

今何が起きてるのかもわからぬまま、

スタッフの1人が

時計を読むのが聞こえ、

「あれもしかして生まれた?」

遠くのほうで産声が聞こえる。
先生が顔を覗き込んで「大丈夫ですか?」と

聞いてくれたその顔に血がいっぱい飛び散っていて、

あぁ、手術始まってたのかぁなどとまぬけなことを思う。

 

あとに生まれた妹が保育器に入れられ、

先に部屋を出ていく。

ちらっとだけ見せてもらった印象は、

ただただ「小さい」の一言。

しばらくたって姉が保育器に入って出ていく前に触らせてもらえた。

指をだしたらぎゅっと握り返してくれてちょっと涙が出そうになる。

 

結局姉が8:58、妹が9:00に生まれた。

病院について1時間。

母に電話してからわずか30分あまりのこと。

相変わらず何も感じぬまま、後処理がなされ、無事手術終了。

手術室を出て廊下みたいなところですこし安静に過ごす。

今更ながら麻酔の同意書にサインする。

 

10分15分くらいで、病室に移る。

もうあれよあれよという間に双子は誕生してしまった。

つづく



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